【ブログ】ヒアルロン酸注射で不自然になる原因と防ぐ方法

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ヒアルロン酸注射は、シワを埋める「アンチエイジング」から、お顔の骨格バランスを整える「フェイスデザイン」まで、非常に幅広いお悩みに応えられる治療です。しかし、近年「直美(経験の浅い医師)」の増加に伴い、注入後の不自然な仕上がりに悩む方の相談が増えているのも事実です。

20年のキャリアを持つ専門医として、ヒアルロン酸で「失敗しない」ために知っておくべきメカニズムと、理想の美しさを手に入れるための考え方を詳細に解説します。

「ヒアルロン酸を入れた」とひと目でわかってしまう違和感には、いくつかの典型的なパターンがあります。

・「ヒアルロン酸顔」と呼ばれる過剰な膨らみ 額や頬、唇などが異常に突っ張り、パンパンに見える状態です。本来、加齢によって減少したボリュームを補うのが目的ですが、入れすぎると皮膚の張りが限界を超え、不自然な光沢(テカリ)が出てしまいます。

・表情を作った時の違和感(アニメーション変形) 無表情の時は綺麗でも、笑った時に頬が盛り上がりすぎて目が埋もれたり、口角の動きが鈍くなったりする状態です。これは筋肉の動きを無視した層に注入された場合に起こります。

・「横に広がる」鼻筋やアゴ 鼻を高くしようとして入れすぎたり、柔らかすぎる製剤を選んだりすると、時間の経過とともにヒアルロン酸が横に流れ、鼻筋が太くなる(アバターのようになる)ことがあります。

・不自然な段差や凸凹(デコボコ) 適切な層に均一に注入できていなかったり、その部位に適さない粒子の粗い製剤を選択したりすることで、表面の滑らかさが損なわれる状態です。

・チンダル現象(色の変化) 皮膚の非常に薄い部位(目の下など)に注入した際、ヒアルロン酸が光を散乱させて青白く透けて見える現象です。これは「膨らみ」の失敗とは異なり、ヒアルロン酸の物理的性質によるものですが、注入の深さを誤ると目立ちやすくなります。

不自然さの根源は、単なるセンスの問題ではなく、**「医学的・解剖学的根拠の不足」**にあります。

・顔面解剖学の理解不足 お顔の内部には、血管、神経、筋肉、そしてそれらを支える「リガメント(保持靭帯)」が複雑に張り巡らされています。どこに支柱を立て、どこにクッションを置くべきかという解剖学的知識がないまま注入すると、お顔全体が外側に広がって大きく見えたり、逆にたるみを強調したりすることになります。

・「点」で見てしまう視点 「ほうれい線の溝だけを埋める」「目の下のクマだけを埋める」といった、気になる部分だけを見る「点」の治療は、お顔全体のバランスを崩します。大切なのは、なぜそのシワができたのか(頬の脂肪の減少や下垂など)という根本原因を捉え、立体的にアプローチすることです。

ヒアルロン酸治療の成功は、以下の3つの要素が完璧に組み合わさることで成り立ちます。

・製剤の使い分け(適材適所) 鼻やアゴを形成するには、形を維持する力が強い「硬い製剤」。涙袋や唇には、動きに合わせて馴染む「柔らかい製剤」。中顔面の引き上げには「粘弾性の高い製剤」。これらを部位ごとに使い分ける専門眼が不可欠です。

・注入する「層」のコントロール 骨膜上に打って骨格を補強するのか、皮下脂肪層に打ってボリュームを出すのか。同じ量でも、入れる「深さ」によって、リフトアップ効果や表面への響き方は劇的に変わります。

・正確な注入量 全く同じお顔の人はいないため、マニュアル通りの量は存在しません。お一人おひとりの皮膚の厚みや筋肉の強さに合わせて、0.1cc単位で調整するカスタマイズが必要です。

ヒアルロン酸は若返り(アンチエイジング)だけでなく、お顔の黄金比を整える「造形」にも優れた効果を発揮します。

・涙袋:目元の印象を華やかにし、中顔面(目の下から口角まで)を短く見せることで、若々しく可愛らしい印象を与えます。

・鼻・アゴ(Eラインの構築):鼻先からアゴを結ぶラインを整えることで、横顔をシャープにし、洗練された都会的な印象を作ります。

・カスタマイズ治療:パーツ単体ではなく、お顔全体のバランスを見ながら「どこに光を当て、どこに影を作るか」を設計することで、その方本来の魅力を最大化できます。

私が最も大切にしているのは、「少なめに入れて、足りなければ後で追加する」というスタンスです。

・「引き算」の難しさ 足りない分はいつでも足せますが、「入れすぎたヒアルロン酸を、余分な部分だけ溶かす」のは非常に困難です。ヒアルロン酸を溶かす薬(ヒアルロニダーゼ)は、溶かしたい部分以外のヒアルロン酸まで一緒に溶かしてしまうリスクがあります。

・「見慣れ」による過剰注入の防止 ヒアルロン酸を入れた状態に慣れてくると、ちょうど良い状態でも「物足りない」と感じてしまうことがあります。この時、患者様に言われるままに追加し続けると、結果として不自然な顔立ちになってしまいます。

・「断る」のも医師の責任 必要がない、あるいは逆効果になる場合は、プロとして「今は打つべきではない」とはっきりお伝えすることが、患者様の美しさを守ることに繋がります。

ヒアルロン酸注射の真のゴールは、「何かした?」と思われることではなく、「最近、なんだか元気そうだね」「より綺麗になったね」と周囲に感じさせる、自然な変化であるべきだと私は考えています。

そのためには、医師側の深い解剖学的知識と経験、そして患者様側の「急がず、少しずつ整える」という心の余裕が不可欠です。

まずはカウンセリングで、お顔全体のバランスを見据えた長期的なプランを提案してくれる医師を見つけることから始めてみてください。お一人おひとりに寄り添った、安全で美しい治療をご提案いたします。

そのため、単純な価格比較では測れない価値を提供しています。

さやか美容クリニック・町田
院長 皆木  靖紀 

経歴
平成13年川崎医科大学卒業 川崎医科大学付属病院勤務 (外科、救急医療、 麻酔全般を習得)
平成16年香川大学付属病院に勤務。 その後、大手美容外科へ勤務し、数多くの症例をこなし技術を磨いて先端美容医療に携わる。
平成24年さやか美容クリニック・町田 開院

<資格>
  • 日本美容外科学会会員
  • 日本美容外科医師会会員
  • 日本先進医療学会会員
  • 日本形成外科学会会員
  • レスチレン認定医
  • サーマクール認定医
  • ウルトラVリフト認定医
  • 日本美容皮膚科学会会員
  • 日本アンチエイジング美容再生研究会会員
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